サウジアラビアの婚姻要件
1.サウジアラビアの婚姻要件
①女性の親に結婚を求めること
②結婚相手がイスラム教徒であること
日本にあるイスラム教の教会で入信又は改宗してその旨を（マガダマ）・入信宣誓書で証する
③結婚相手が近い血縁関係でないこと
両国の戸籍謄本、国籍証明書等の書面で確認
④男が15歳以上、または親の許可を求めること
➄女が現在結婚していないこと
⑥妻が4人以下であること
日本人は一夫一婦制なので、日本法によりサウジアラビア法は排除され、結婚が重婚となる場合（一夫多妻のサウジアラビア男性に他に配偶者が居る場合）は結婚できません。サウジ男性は独身である必要があります。独身であることの証明は、国籍証明書、宣誓供述書、同国在京大使館発行の「同国内務省発行の結婚許可証に基づく婚姻に意義の無いことの証明書」などが使用されます。
2.さらにサウジアラビア内務省の許可が必要な結婚
上記の要件に加えて下記に該当する場合は、サウジアラビア内務省の許可が得られないと結婚をすることができません。簡単にいうと、サウジアラビア政府関係者との結婚になります。以下の職業に該当しないことを証するために職員証・在職証明書で証明する必要があります。
①政治家及び政府で働いている者
②政府の宗教関係で働いている者
③国王の下で働いている者
➃外務省、外務省の関係者
➄外国にあるサウジアラビア王国の政治機関で働いている者
⑥警察官
⑦特高警察官（秘密警察官）
⑧サウジアラビア国立および私立の学生
⑨株式会社の重役、社長
⑩政府の弁護士、弁護士関係者
⑪税関で働いている者
⑫政府で働いている特別の立場の者
3.サウジアラビア人と結婚するには
そして、サウジアラビア人との結婚には、いずれにしても内務省の同意が必要です。上記の1と2の条件を満たし、かつ、サウジアラビア内務省（内務大臣またっはその代理人）の同意が得られた場合に結婚をすることが出来ます。
日本の市区町村役場や大使館の事務手続き、サウジ当局の事務手続きは、変更またはケースによっての運用が異なる場合があるので、その場合は当局の案内に従って頂くこととなります。特にサウジアラビアの手続きは、とても時間がかかることもあり、必ずしも自分たちが予定しているスケジュール通りにいかないケースも多いようです。
（ご参考）日本での結婚手続きと配偶者ビザの取得
この記事を書いた人
村井将一（むらいまさかず）
CFP・証券アナリスト・行政書士
1977年生まれ。三菱UFJモルガン・スタンレー証券（三菱UFJフィナンシャルグループと米モルガン・スタンレーとのジョイントベンチャー）で企業の資金調達やM&Aなどのアドバイスを行う投資銀行業務に従事。在職中、現場業務に従事しながら従業員組合中央執行委員として職場内の外国人や女性の活躍などのダイバシティ推進、労務環境改善活動に従事。
専門は配偶者ビザをはじめとする外国人の在留資格手続きに関わるコンサルティング及び財務コンサルティング。
休日の楽しみは、アイドル現場、散歩、夜ホッピーを飲みながら映画を見ること。ネコたちと遊ぶこと。
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