あとがき──誰もが持っている“発信の周波数”
最終章 あとがき──誰もが持っている“発信の周波数”
この本では「周波数マーケティング」という、一見するとあやふやで感覚的な概念を、できるかぎり実務と結びつけて具体化することを目指しました。
そもそもこの理論は、筆者自身が行政書士として7年間、多くの外国人クライアントや日本人の国際結婚カップルを支援する中で生まれたものです。
なぜか自分の事務所には高度人材しか来ない。なぜか価格やSEOで上位の事務所が、必ずしも問い合わせを得ていない。なぜか“この先生に頼みたい”という指名でしか問い合わせが来ない。
この“なぜ”を掘り下げていく中で、情報や実績ではない“何か”──まさに見えない「周波数」が発信ににじみ出ていて、それが受信できる人だけが反応していることに気づきました。
これは、筆者が特別な存在だから起こったわけではありません。むしろ逆で、特段のカリスマ性や影響力のない、どこにでもいる士業が、ただ「ありのままを発信し続けた」結果、自然と集まった現象です。
つまり、誰にでも“発信の周波数”はあるということ。
それは、声のトーン、言葉遣い、文章の構成、Webサイトのデザイン、身に着ける服、名刺の手触り…… どれかひとつではなく、総体として“におい”のように放たれるものであり、それは嘘をつけません。
そして、嘘をつかないものだからこそ、届いた相手との信頼関係は深く、長く続きます。
この本を読んでくださったあなたには、ぜひ「売れる発信」ではなく、「共鳴する発信」を目指してほしいと願っています。
それが誰か一人に深く届いたとき、その発信は“あなた自身”になり、あなたを見つけてくれる人との確かなつながりになるはずです。
これが、周波数マーケティングの核心です。
── Continental国際行政書士法人 代表 行政書士 村井マサカズ