年頭のご挨拶
みなさん、新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
お正月の時期は、外国人の方からも「村井さん、新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。」とメールをいただくことがあります。この挨拶の言い回しには、日本の古来からの宗教的な考え方や起源などがあるのかも知れないですが、そういう複雑な話は抜きにして、人種国籍を問わずに、年初めの日常的な挨拶として、和かな顔で使ってもらえることを、とても微笑ましく思っています。
僕は、「国境や国籍を超えた豊かな地域社会を創る」を大義に、18年間勤めた証券会社を辞めてこの事業を始めました。現に昨年も、特に、起業家精神旺盛な外国人の方の起業や、高度専門職ポイントを活用した短期間(最短1年の日本在住)での高度人材の永住許可、多くの日本人が利用する大手SNSサイトやインターネットサービス企業などの外国人エンジニア・マーケターの採用など、多くの方のお手伝いさせていただきました。
失われた30年と言われる長引く不景気や少子高齢化に悩む日本社会へ、外国から日本への投資を呼び込み、バリバリに働いて財やサービスを消費をする世代の、特に高度な専門性を有する外国人の方たちに超長期に渡って本邦社会で活躍してもらうなど、により(現在の国策でもある外国人共生による)社会的活力の形成に少しでも貢献できていれば嬉しく思います。
「日本はオワコン」だという声を聞くことも多いですが、多くの外国人の方が、日本人の私でも忘れているような、文字の曲線美、文章、文化、日本の地域社会を愛してくれていることを肌で感じます。確かに、少子高齢化・人口減少による個人消費の減退、90年代以降の本邦大企業の海外への移転等に伴う国内の産業空洞化などで、日本の経済社会は停滞し、かつて世界トップの一人当たりのGDPの水準を、1億人も国民がいる国が、スイスやルクセンブルクと争ったことは過去の話となりました。東京・丸の内のオフィス街も銀座の街中も、30年前に人々が目にした、若さや自信、華やかさはありません。しかし、日本域内は、今もなお、世界3番目の大きな都市経済圏です。第2位の中国、近隣諸国までを含めた東アジア全域では、米州に互する肥沃な地域です。日本の美しい文化や勤勉さなどの良さを諸国民に理解してもらい「国境や国籍を超えた豊かな地域社会を創る」ことで、この地域にその景色を再び蘇らせることが、その解決の糸口が掴めるかもしれないと思い、今年も日々頑張って行きたいと思っています。
2021年1月 村井将一